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中欧5ヶ国ゴールデンルートの旅 (その12/12)

ツアー8日目、最終日。

 

 ↑聖ペーター教会の時計台から眺めたミュンヘン 
← 左の塔には有名な仕掛け時計。この時計の仕掛けを見ようと11時と正午には広が見物人で埋まる。
↓レジデンツ

 

早朝は、添乗員さんの案内によるミュンヘン市内散策。途中で団体行動から一人だけ離れて、午前中の半日ツアーの地元ガイドと待ち合わせ場所となっているレジデンツ横のマックス・ヨーゼフ広場に。約束の時間に像の前で待っていると、9:50分頃に「xx夫妻ですか?」
と声をかけてくる年配の女性が現れた。今日の半日観光を案内するガイドですと言う。いや私はxxじゃないけどツアーには申し込んでいると返事をする。怪訝な顔になった。私の名前は聞いてないという。日本から持参した申し込み完了のメールの印刷を見せる。すんなりと了承してくれた。そしてxx夫妻も現れた。集合時間にあらかじめ余裕を持ってきていたから、連絡不十分でもツアーに参加できたが、遅れてしまったら置いていかれるところだった。

半日ツアーはすぐ隣にあるレジデンツ(旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の王宮)の見学から始まった。ガイドさんが言うにはミュンヘンは第2次大戦で焼け野原になったという。このレジデンツの建物にも爆弾が命中、破壊された。現在の建物は再建したもの。しかし、レジデンツの中には肖像画や当時飾られていたタペストリー(織物)がたくさん展示されていた。爆撃されるのを予想して、レジデンツの展示品で移動できるものはあらかじめアルプスの山奥や塩を採掘した後の塩坑などに隠しておいたと言う。さすがだ。建物内部の壁画や天井画なども、戦後、残された写真などをもとに忠実に復元した。しかし、天井でぼやけて塗られているところがある。想像して別の絵を描くのではなく、どんな絵がかかれていたかわからないというふうにぼやかしたままにしていた。こういうところがドイツ人らしい。

レジデンツ見学後は、世界一有名なビアホールといわれるホフブロイハウスや教会を回わる。ホフブロイハウスは中に入っただけ。最後に案内されたのは青空市場。ちょうど昼食時。空いている席を探すのが大変。このツアーではガイドさんがおすすめのスナックを買ってくれることになっている。これがおすすめと買って来てくれたレバーケーゼをはさんだパンとドーナッツ。ケーゼはドイツ語でチーズ。挽肉を練り上げて、スパイスや香味野菜を混ぜて焼いたドイツ風ミートローフ。名前に反してレバーケーゼにはレバーもチーズも入ってないそうだ。塩味とスパイスが効いた味が絶妙で本当においしい。

青空の下、地元の人たちに混じってベンチに座り、飲むビールは最高だ。ビールの酔いも手伝って世間話となった。年輩の日本人ガイドさんは京都の出身だった。
私:「ミュンヘンにはどのくらいお住まいですか。」
ガイド:「もう39年になります。人生の中でミュンヘンが一番長くなりました。」
私:「どうして、またミュンヘンに・・・?」
ガイド:「私ね、大学は米国の学校でした。留学していたんです。そのとき、主人と知り合いました。ドイツ人です。結婚して子供が生まれ、主人が子供の教育はドイツの方がよいというので、それでミュンヘン来たんです。」
私:「え!、米国の学校で知り合ったんですか。」
ガイド:「はい。当時は、1ドルが360円の時代でした。」
私:「ウァーッ、その頃の留学だったらとても珍しかったですね。失礼ですけど、きっとお金持ちの良い家柄のお生まれか・・・お父さんがしかるべき人だったんでしょう?」
ガイド:「父は、京都帝国大学の教授でした。農学部だった。当時は工学部のように華やかイメージではなかったから、学部を聞かれたらはぐらかして答えなかった。」

ツアー終了の時間が近づいた。ガイドさんは、これからお昼にお友達と日本食を食べに行く約束があるんですと嬉しそうに席を立った。年をとると日本食がありがたくなる。外国にいたらいっそう日本食が恋しくなるんだろうね。この現地ツアー「レジデンツと旧市街~市場で食べ歩き」のお代は59ユーロ(8000円ぐらい)。10時から1時までの半日ツアーではあるが、おすすめ。

↑手前の丸いテーブルはお店専属なのでウェイターが注文を取りに来る。右側の四角いテーブルは自由席。持込自由・ビールは自分で買って来い席。
←ビールの原料であるホップ
 ↓きのこを売るフロイライン(お嬢さん)、オッとフロイラインは今では死語になってしまったようです。女性には未婚既婚関係なくフラウを使うみたい。



吉田兼好が、徒然草で仁和寺のある法師が石清水八幡宮にお参りに出かけた時のお話の結論として「少しのことにも先達はあらまほしきことなり。」と書いているように、旅先で案内人がいるのといないのとでは面白みがぜんぜん違う。しかし、自分で雇うとガイド料は高い。3万~5万円ぐらい。ツアーであればこのガイド代を大勢で負担することになるから安くなる。団体ツアーのメリットだ。

宿泊代も、ホテルはツアーを企画する旅行会社には卸値で提供している。安く泊まれる。個人旅行の場合、宿泊を斡旋する旅行系ウェブサイトから申し込む場合は申し込みの仕方によって宿泊料は異なる。個人が宿泊サイトを通じて予約するよりも、直接ホテルなどのサイトで予約したほうが安い場合が多い。ホテルが宿泊予約サイトに手数料を払わなくて済むからだ。

欧州旅行を計画するなら、お薦めの時期は7月初めか9月初めだろうか?欧州は6月から旅行シーズンが始まる。しかし、場所にもよるが6月はまだ天候が安定してないことが多い。7月頃から安定してくる。7月の初め頃は1年でもっとも日暮れが遅い時期。しかも、日本ではまだ夏休みが始まっていない。飛行機代はまだ比較的安い。9月は夏休みが終わる。観光客がいなくなる。ホテル代が安くなる。日は短くなっているがまだ長い。場所にもよるが気候もよい。

ツアーではいろいろな参加者に出会えるのが面白みのひとつである。中欧などに行こうという人はすでに、英国やフランス、ドイツあるいは米国など日本人にとって人気の高い国には行ったことがある人たちばかり。旅慣れている。埼玉県桶川市から参加した女性は、水着持参でブダペストにある温泉に一人で入りに行った。度胸満点。言葉は通じなかったが、ロッカーの開け方などそばにいた若い女性が教えてくれたそうだ。

船橋から来たという男性は一人旅。銀座でクラブを経営していたという。お客は東証1部・2部の会社の人たちばかり。お店に来てお酒を飲めばお一人様5万円の請求。原価1000円ぐらいのもので5万円だから儲かって儲かってだったそうだ。リーマンショックまでは。リーマンショックで途端に客足が途絶えた。銀座は家賃が高い。2~3ヶ月もお客が来ない状態が続けば、どのお店もやっていけなくなるのだそうだ。

横浜から参加した銀行マンだったという夫婦もいた。毎年、4月にハワイに行き一ヶ月ほど滞在するという。日本人が所有しているコンドミニアムの一室を借りるそうだ。一ヶ月30万円。

私も一ヶ月くらいどこかでの滞在型の外国旅行をしてみたくなった。株で大儲けしたらの話。いつになることやら。
「中欧5ヶ国ゴールデンルートの旅」のお話はこれでおしまい。
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